神ドラのトッケビを見たか5「コン・ユが演じた重要な場面とは?」

時空を超えた愛

屈託のないウンタク。
900年の悲しみを背負い続けるキム・シン。
その2人を冷徹に見守っている死神。
三者の相関関係が興味深い。
キム・シンに扮しているコン・ユは、奔放に様々な表情を演じ分けているが、死神といがみ合っているときのコミカルさが際立てば際立つほど、ウンタクを思いやるときの悲しみが深い。
その悲しみに視聴者がどこまで近づけるのか。
ドラマは様々な仕掛けで輪廻転生でつながる悠久の人間関係を見せてくれるが、その根底にあるのは、裏切られてもなお人間を信じる力だ。




バスに乗ったウンタクの未来を守るために自らの全能を発揮したキム・シン。その姿を演じたコン・ユは、『トッケビ』の全編に漂う「時空を超えた愛」を花びらが風に舞うように演じていた。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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