兵役に入る芸能人には、社会服務要員になる人が多いという印象がある。実際はどうなのだろうか。また、徴兵検査でどのように判定されると社会服務要員になるのだろうか。
徴兵検査の仕組み
社会服務要員は徴兵検査で4級(補充役)の判定を受けた人が現役兵の代替として公的機関で勤務する制度だ。
まずは、徴兵検査がどのように行なわれるのかを見ていこう。
徴兵検査は、心理検査、身体検査、適性検査の順で行なわれる。
心理検査では、対象者の精神面での健康状態を確認する。軍務の期間中に起こりうる精神錯乱による諸問題を防ぐ目的がある。
この検査の結果、精密検査が必要と判定された人は、臨床心理士による細かい検査を受ける。そして、精神病や反社会性のために軍務が無理だと判定されれば兵役免除になる可能性が高くなる。
身体検査では、胸部レントゲン、血液および小便検査、心電図、麻薬反応検査、肝機能検査などが実施され、身長・体重・視力・血圧なども測定される。このようにして基本的な身体検査が終われば、9科目のそれぞれの専門医師と1対1で精密な検診が行なわれ、最終的には首席専門医が各科目の結果を総合的に判定する。
最後が適性検査だ。ここでは、対象者が持っている能力が軍務のどの分野で生かせるかが判定される。
以上の3つの段階を経て、最終的な兵役等級(1級~7級)が決定される。
(ページ2に続く)
BTS(防弾少年団)の兵役問題を考える時に一番重要なことは?