映画『徐福』の徐福って何?/兵役中に再読したいパク・ボゴム10

 

映画『徐福』はまもなく公開が予定されていて、早くも大変な話題となっている。そこで気になるのが、映画のタイトルになっている「徐福」は何かということ。その由来をさぐってみよう。




古代の中国の話

パク・ボゴムとコン・ユというトップ俳優同士が共演する映画『徐福』は、人類初のクローン人間を題材にした作品だ。
パク・ボゴムがクローン人間に扮し、コン・ユが国家機関のエージェントを演じる。
このクローン人間が「徐福」と呼ばれるのだが、これには由来がある。
クローン人間は複製なので「不老不死」に該当する。そして、徐福もまた不老不死にまつわる人物なのだ。
時は、中国を史上初めて統一した秦の始皇帝の時代にさかのぼる。
始皇帝は、欲しいものをすべて手に入れ、人々の羨望を一身に集めていた。
そんな彼にも、たった一つだけ自分の力ではどうもできないことがあった。それは老いを防いで長寿を全うすること。始皇帝は死を極端に恐れた。
藁にもすがる思いで始皇帝は、不老長寿の薬を探した者に莫大な褒美を取らすというお触れを出した。




すると、徐福という者が始皇帝の前に現れてこう言った。
「東海上に神仙たちが住むと言われる場所があり、そこに不老長寿の薬があります。童男童女をそれぞれ500人ずつ引き連れて行けば、かならずや不老長寿の薬を探すことができるでしょう」
始皇帝は大いに喜び、徐福の申し出を了承した。
(ページ2に続く)

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