『雲が描いた月明り』で、颯爽とした姿で登場したイ・ヨン。この主人公をパク・ボゴムが演じていたが、イ・ヨンは史実で孝明世子(ヒョミョンセジャ)としてよく知られている。名君として有名なイ・サンこと正祖(チョンジョ)の孫であった。
純祖の長男が孝明世子
1776年に即位して、数々の業績を上げて名君として讃えられた正祖。彼は、1800年に亡くなって、息子の純祖(スンジョ)が後を継いで23代王となった。そのとき、純祖は10歳だった。
しっかりした英才教育を受けて即位した純祖であったが、父のような優れた政治を行なうことはできなかった。
むしろ、正室の実家である安東(アンドン)・金(キム)氏の一族に政治を牛耳られて、思うような統治ができなかった。そのあたりは、『雲が描いた月明り』でもよく描かれていた。
あのドラマに登場する王は純祖がモデルになっているが、決断力が弱く、高官たちの言いなりになる場面が多かった。その純祖の長男として1809年に生まれたのが、イ・ヨンこと孝明世子である。(ページ2に続く)
絢爛たるパク・ボゴム!『雲が描いた月明り』の世子の役で大人気